糖質制限などのダイエット中に強い味方となってくれるゼロカロリー甘味料。
中でも味の素の「パルスイート」シリーズはCMもよく見かける人気商品ですが、実は使い方を間違えると砂糖よりも体に悪い場合があります。
というのも、1日の摂取量を超えると味覚が鈍くなったり、エネルギー不足を引き起こすおそれがあるのです。
パルスイートに不安がある方は、残留農薬が少ないフラクトオリゴ糖もおすすめです♪
こちらは私も食べているオリゴ糖ですが、甘過ぎず、ヨーグルトや料理にも使え使いやすいオリゴ糖です。

この記事ではパルスイートの危険性について、原材料の人工甘味料の特徴と合わせて解説します!
パルスイートの使い方やラカントとの違いについても解説するので、ぜひ参考にしてみてくださいね♪
パルスイートとは?
パルスイートとは味の素が販売するアミノ酸を主原料とした人工甘味料で、砂糖から代用することでカロリーカットを実現している商品です。
血糖値コントロールをのぞむ人や、ダイエット中も甘いものを我慢したくない人から多く支持されています。
テレビCMや広告も有名な人気シリーズで、種類展開も豊富。
カロリーを完全にカットした「カロリーゼロ」タイプや、フラクトオリゴ糖を使用した「おなかすこやかオリゴ」タイプなど、幅広く展開されています。

パルスイートは体に悪い&怖い危険性があるのか成分も紹介します!
カロリーカット系の人工甘味料といえば、やはり気になるのは体への悪影響や危険性ですよね。
まずはパルスイートの成分表示をチェックしてみましょう。
「/」以降は添加物として多い順に掲載されています。
エリスリトール(フランス製造又は米国製造)/甘味料(アスパルテーム・L-フェニルアラニン化合物、アセスルファムK)、香料
引用:味の素株式会社 「パルスイート®カロリーゼロ」70g袋
パルスイートには「アスパルテーム」「フェニルアラニン」「アセスルファムK」といった人工甘味料が使用されていることが分かります。
それぞれの甘味料の特徴は、簡単にまとめると以下の通りです。
- アスパルテーム:砂糖の150~200倍の甘さ、過剰摂取で不眠や気分障害のリスク
- フェニルアラニン:フェニルケトン尿症の人が摂取すると健康被害のリスク
- アセスルファムK:砂糖の約200倍の甘さ、うつ病・免疫力の低下のリスク
いずれも食品業界で幅広く使用されている甘味料ですが、過剰摂取による健康被害のリスクは懸念視されています。
「人工甘味料は安全」との声も
一方で、味の素のHPではパルスイートを摂取することに危険性は無いとの記述があります。
「パルスイート®」シリーズで使用している甘味料は、日本や世界中で安全であることが確認されています。
引用:味の素株式会社 「パルスイート®」シリーズについて気になること(Q&A)
例えば、アスパルテームは世界125カ国以上で使用が認められています。また、一日摂取許容量(※)が確認されており、…、「パルスイート®」シリーズを日々の料理や飲み物で、砂糖の代わりとしてご使用いただくことは心配ありません。
世界中で使用されている甘味料に危険性があるなら、今ごろ健康被害があちこちで確認されていてもおかしくありませんよね。
また、アスパルテームやアセスルファムKの許容量は体重1キロあたり40mgとされています。
これは体重50kgなら、パルスイートを1日100g以上摂取する換算です。
1日の摂取量として現実的に考えにくいですが、気になるからは使用を控えた方が良いですね。

パルスイートは太るのか解説します!

パルスイートをはじめとする人工甘味料は、カロリーゼロにもかかわらず「太る」とよく言われています。
肥満の原因はカロリーオーバーなのでから、パルスイートを使えば太らないのでは?と思いますよね。
しかしパルスイートには、「パルスイート以外の食べ物でのカロリー摂取」を招くおそれがあります。
パルスイートは味覚が鈍る?
先ほどもお伝えしたように、アスパルテームは砂糖の約200倍以上の甘味をもつ成分です。
これほど強い甘みを日常的に大量に摂取していると、味覚を感知する舌が強い甘さに慣れていきます。
その結果甘さに対して鈍感になり、多少の甘さでは満足できなくなっていくのです。
使っていくうちに使用量がどんどん増え、強い甘みじゃないと満足感が出ない…という状態に陥る可能性もあります。
パルスイートはエネルギー不足を招く?
他にも「人工甘味料が太る」と言われる原因として、砂糖を使用したときよりもお腹がいっぱいという感覚を感じにくいことが挙げられます。
「パルスイート ゼロカロリー」の場合、食事をしても甘さに対してカロリーが入ってこないので、脳は「もっとエネルギーを摂らなきゃ!」と判断してしまうのです。
脳の指令を受けて食欲が増しても、パルスイートを使い続けると「いくら食べてもカロリーが入ってこない、満足できない」という状況に。
ゼロカロリーの人工甘味料を過剰に摂取すると、脳の誤作動によるエネルギー不足状態を招きやすくなってしまうので注意しましょう。
パルスイートは砂糖の代わりになるのか解説します!
パルスイートは砂糖と置き換えることで、甘さを保ったままカロリーをカットできる商品です。
しかし重要なポイントは、パルスイートはあくまで「代替甘味料」であり、完全な「砂糖の代わり」ではないということ。
つまり、「甘味を足す」という役割の代わりは務めてくれますが、「甘味以外の砂糖のはたらき」を完全にカバーすることはできないのです。
砂糖はただ料理を甘くするだけでなく、親水性や保水性に優れており、水分量を調整して料理の仕上がりを美しくするはたらきがあります。
パルスイートは、水への溶けやすさが砂糖より劣るため、例えば以下のような場面では砂糖の代わりになることは難しいでしょう。
- メレンゲ、生クリームを泡立てる
- 作り置きなどの食品を腐りにくくする
- 焼き色、いろどりを良くする
簡単に言えば、パルスイートは「甘さの代わり」であるということ。
調味料として使う際には砂糖の代わりになりますので、上手に使い分けられればベストですね。
パル スイートとラカントの違いを紹介します!
最近では「ゼロカロリー甘味料」の展開も幅広く、様々なメーカーの商品が販売されています。
中でもパルスイートと並ぶ人気を集めているのが、サラヤの「ラカントS」シリーズです。
ゼロカロリーという点ではパルスイートと同じですが、ラカントSは原材料がパルスイートと大きく異なります。
以下は、パルスイートとラカントの特徴を比較したものです。
パルスイート ゼロカロリー | ラカントS 顆粒タイプ | |
原材料 | エリスリトール,甘味料 (アスパルテーム, アセスルファムK),香料 | エリスリトール, ラカンカエキス, 甘味料(ラカンカ抽出物) |
糖質 (100gあたり) | 30.0g | 99.8g |
砂糖との量 | 3分の1 | 同量 |
内容量 | 70g | 130g、1kg |
ラカントは「天然由来の原材料」にこだわっており、添加物の人工甘味料を使用せず、ラカンカという植物の甘味成分を抽出して生成しています。
そのため甘さも砂糖と同量で、カロリーはゼロですが糖質は高いです。
ですので、素材の安全性を選びたい人はラカントを、糖質やコスパを重視したい人はパルスイートを選ぶのが良いでしょう。
ラカントについては以下の記事にもまとめているので、是非参考にしてくださいね。
パルスイートの使い方やレシピを紹介します!

パルスイートは顆粒タイプと液体タイプがあり、料理や飲み物など幅広い用途に合わせて活用することができます。
味の素が推奨している使い方は「卵料理」や「圧力鍋を使用する料理」「豆料理や焼き菓子」など。
では具体的にどのような料理やレシピに使うことができるのか、一覧でまとめてみました!
ちなみに、味の素のホームページではパルスイートを使ったレシピが1000件以上公開されています。
パルスイートを販売している味の素が公式に考案しているレシピなら、確実に美味しく仕上げることができそうですね♪
パルスイートを使ったおかず
パルスイートで料理のおかずを作りたい場合、甘じょっぱい味付けや煮込み系料理に使うのがおすすめです。
具体的には、以下のようなレシピが挙げられます。
- 肉じゃが
- すき焼き
- 卵焼き
- 中華和え
- 大学芋
- ピクルス など
主に醤油と一緒に味付けするおかずや、甘味がアクセントになる料理に使うことが多いようです。
仕上がりに違いが出てくるので、水分量が少ない料理では顆粒タイプ、水分量が多い料理では液体タイプを使うようにしましょう。
パルスイートを使ったお菓子、スイーツ
パルスイートは砂糖よりも少ない量で甘さが加えられるため、ダイエット中のお菓子作りにもぴったりです。
水分量が重要なお菓子作りをする場合は顆粒タイプの使用が推奨されています。
パルスイートを使った具体的なスイーツの例としては、以下のようなレシピが挙げられます。
- 生チョコ
- プリン
- フレンチトースト
- パウンドケーキ
- クッキー
- パンナコッタ など
全体的に焼き菓子を中心とした熱を加えるスイーツが多いようですね。
ちなみに砂糖とパルスイートでは同じ分量で甘さが異なるため、砂糖で記載されたレシピを使う場合は要注意です。
パルスイート小さじ1(約2.3g)=砂糖小さじ3(約9g)ですので、砂糖からパルスイートへ代用する際は換算をお忘れなく!

まとめ
以上、パルスイートの特徴や危険性について解説しました!
- パルスイートとは味の素が販売する人工甘味料で、味に鈍感になったりエネルギー不足を引き起こす場合がある
- パルスイートによる健康被害は、1日の摂取許容量100gを超えた場合であり、日常的に使うならリスクは低いと考えられるが心配な方は使用しない方がよいです。
- パルスイートはあくまで「甘さの代わり」であり、砂糖の役割を完全にカバーできる訳ではない
- 素材重視ならラカント、コスパ重視ならパルスイートがおすすめ
パルスイートを上手に活用して、ダイエットや血糖値コントロールに生かす参考にして頂ければ幸いです!
こちらは、私も食べている天然チコリ由来のフラクトオリゴ糖です。粉末タイプで使いやすく毎朝ヨーグルトの砂糖代わりに重宝しています♪

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