おしゃれなホーロー鍋はキッチンに置くと気分が上がりますよね。
でも、ホーロー鍋って少し扱いが難しいイメージがありませんか?
そこで今回はホーロー鍋でやってはいけない事をご紹介します。
【ホーロー鍋でやってはいけない事】
- 空焚き
- 強い衝撃を与える
- アルミやステンレスなど金属のヘラを使う
- 塩素系漂白剤を使う
- クレンザー、研磨剤、金属たわし、メラミンスポンジなどを使う
- 高温で炒め物をする
- 使用直後の熱い状態で水につける
こちらは我が家でも使用しているストウブの20㎝の鍋です。ご飯が2合、美味しく炊けます♪
ここから先は、より具体的にやってはいけない注意点や、焦げ付かないようにする方法を解説するので、是非参考にしてくださいね♪
ホーロー鍋でやっていはいけないこと7選!漂白剤や炒め物はOKか解説します。
ホーロー鍋とは、鉄の鍋にガラスのコーティングを施したもののことです。
この表面のガラスを傷つけないことが、長くきれいに使うコツです。
ここからは、ホーロー鍋を大切に使うためにやってはいけないことをまとめたので、是非参考にしてくださいね。
空焚き
ホーロー鍋で空焚きをするのは絶対にやめましょう。
空焚きをすると、急激な温度変化が起こり、表面のガラス質にヒビが入ったり剥がれたりしてしまいます。
強い衝撃を与える
落下などの強い衝撃が加わると、表面のホーローがひび割れたり破損したりしてしまいます。
また、表面のホーローだけでなく、内側の鉄の部分までヒビが入ったものは危険ですので使わないようにしましょう。
アルミやステンレスなど金属のヘラを使う
アルミやステンレスなど金属のヘラを使うと、こすった鍋の部分にグレーの線がつきます。
これは、ホーローの表面がアルミやステンレスよりも硬いために起こる現象で、削れたアルミやステンレスが鍋に付いてしまうからです。
なので木製やシリコンのヘラを使うようにしてくださいね。
塩素系漂白剤を使う
キッチンハイターなどの塩素系漂白剤を使うと、表面のガラス質のツヤを損なうことがあり、劣化の原因になります。
また、表面のガラス質に傷や細かなひび割れ、欠けなどがある場合はサビが発生するおそれもあります。
クレンザー、研磨剤、金属たわし、メラミンスポンジなどを使う
これらの製品は「削って汚れを取る」ものなので、表面のガラス質を傷つける恐れがあります。
やわらかいスポンジを使うようにしましょう。
高温で炒め物をする
ホーロー製品の中には「炒め物に使用しないでください」と書かれたものも多いです。
ですが、カレーやシチューを作る際に、別の鍋で炒めてから移し替える…なんて面倒くさいですよね。(私はとてもじゃないができません^^;)
そこで詳しく調べてみると、どうやら「高温」「長時間」がNGなようです。
これをすると一部が空焚きのようになってしまってホーローが傷ついてしまうことがあります。
ポイントは「中火以下」で「短時間」、そして空焚き防止のためにも「油をまんべんなく塗る」ということです。
ちなみに炒めものが注意なら揚げ物は?と気になるところですが、揚げ物は問題ありません。
温度変化が起きにくいホーロー鍋は、タネを入れても温度が下がりにくいのでむしろ揚げ物に最適です。
そのまま食卓に出してもおしゃれなホーロー鍋は、アヒージョなんかも良いですね♪
ただ火加減は、中火以下を守るようにしましょう。
揚げ物専用のホーロー鍋も豊富にあるくらいなので、安心して使用してくださいね。
使用直後の熱い状態で水につける
熱い状態の鍋に水をかけたり、冷ますために鍋ごと水につけたりするのもやめましょう。
急激な温度変化が起こり表面がひび割れたり劣化の原因になってしまいます。
自然に冷めるのを待ってくださいね。
黒色の鍋だと、内側の焦げ付きが目立ちにくいですよ♪
ホーロー鍋が焦げ付かない方法を紹介します!
最近はフッ素樹脂加工など、焦げ付かないフライパンや鍋がたくさんありますね。
それらに比べると、ホーロー鍋は少し焦げ付きやすいようです。
ですができるだけ焦げ付かないようにするポイントは3つあります。
それは、①鍋底に食材がくっついた状態にしないこと、②よくかき混ぜること、③高温で使わないことです!
これらを守ると、焦げ付きを防止できますよ。
また、上の「やってはいけないこと」をして表面が傷ついても焦げ付きの原因になってしまいますので注意してくださいね。
ホーロー鍋のお手入れ方法。焦げ付きや色素沈着にクエン酸やオキシクリーンは効果ある?
毎日のお手入れ
毎日のお手入れは、中性洗剤とやわらかいスポンジで洗いましょう。
注意点は、できるだけ洗ったあと水分を拭き取るということです。
表面はガラス質ですが、素地は鉄なので、鉄が出ている部分(鍋のフチや取っ手の一部など)は水分が残っていると錆びやすいのです。
洗ったらさっと水分を拭くことをおすすめします。
焦げ付きや色素沈着
気を付けていても、毎日使っていたら焦げや色素沈着が少しずつ付着してしまいます。
これらを簡単に落とす方法をご紹介します。
重曹(+食用油)
ナチュラルクリーニングで有名な重曹ですが、ホーロー鍋の焦げ付きや色素沈着を落とすにも効果を発揮してくれます。
実際に卵の白身が焦げ付いて、洗っても落ちないストウブのホーロー鍋で試してみたのでご紹介します♪
①焦げや色素沈着が隠れるくらいの水を入れ、水1Lに対して大さじ1の重曹を入れる。
②食用油を2~3滴入れる(なくてもできますが、入れた方が汚れが落ちやすいです)。
③火をつけて、沸騰するまで中火で加熱する。
この時、必ず火をつける前に重曹を入れてください。
沸騰してから重曹を入れてしまうと、吹きこぼれてしまって大変危険です。
④沸騰したら10分ほど弱火で煮、その後火を消して2時間ほど放置。
⑤洗い流して中性洗剤とやわらかいスポンジでこする。
この方法で、こすっても落ちなかった卵の白身が綺麗に落ちました▼
また、焦げがきれいに落ちないときは、この作業を繰り返してください。
このときに、重曹水を触ると手荒れの原因になりますので、ゴム手袋を使って作業することをおすすめします。
ちなみに、この重曹水を別容器に移して、キッチンペーパーにつけて鍋の底や表面を拭くと、表面の焦げや色素沈着も落とすことができますよ。
クエン酸
クエン酸も、あらゆる鍋の焦げや色素沈着落としに活躍してくれますが、ホーロー鍋にも使えます。
①焦げや色素沈着が隠れるくらいの水を入れ、水1Lに対して大さじ4~5のクエン酸を入れる。
②中火にかけ、沸騰したら弱火で10分煮る。
③10分経ったら火を止め、そのまま冷めるまで放置する。
④お湯を捨て、中性洗剤とやわらかいスポンジで洗う。
オキシクリーン
洗濯やお風呂掃除で活躍する酸素系漂白剤のオキシクリーンは鍋の焦げ付き落としにも優秀です。
ただ、オキシクリーンは弱アルカリ性(重曹よりも強い)です。
頻繁に使ってしまうと表面のホーローのツヤがなくなり劣化の原因になるので注意してくださいね。
①鍋に水を入れる(オキシクリーンが発泡するので、少なめに入れてください)。
②容器に記載されている規定量のオキシクリーンを入れる。
③火をつけ(中火以下)、沸騰直前で止める。
④そのまま冷めたらお湯を捨て、中性洗剤とやわらかいスポンジで洗う。
酢
クエン酸同様、酢でも焦げ付きなどが落とせます。
ただ、酢の酸っぱい匂いが充満しますので、苦手な方はクエン酸を使うことをおすすめします。
①焦げや色素沈着が隠れるくらいの水を入れ、お酢を大さじ2程度入れる。
②中火にかけ、沸騰したら弱火で10分ほど煮る。
③10分経ったら火を止め、そのまま冷めるまで放置。
④お湯を捨て、中性洗剤とやわらかいスポンジで洗う。
おすすめは、重曹(+食用油)もしくはクエン酸or酢です。
オキシクリーン(酸素系漂白剤)は、頑固な汚れにたまに使うくらいにとどめておくのが良さそうですね。
ちなみに、セスキ水(セスキ炭酸ソーダ)も重曹よりも強い弱アルカリ性なので、おすすすめはしません。
ホーロー鍋は食洗機OK?
食洗機はOKとするメーカーと、NGとするメーカーがあるようです。
調べてみたところ、「他の食器とぶつかって傷つく恐れがある」ということが主な理由のようです。
なので使用する時は「自己責任で」ということですね。
もうひとつ、洗剤にも注意が必要です。
食洗機用の洗剤には、弱アルカリ性のものと中性のものがあります。
ホーロー鍋には、中性洗剤を使ってください。
弱アルカリ性を使うと、表面のガラス質のツヤが減って、劣化を速める原因になってしまいます。
ホーロー鍋の寿命。捨て時をチェック!
ホーロー鍋は、具体的にどのくらい使えるのか?
また、どのような状態になると「捨て時」なのか気になるところですね。
結論をお伝えすると、ホーロー鍋はきちんと手入れをすれば半永久的に使えます!
ホーローが傷つかないように大切に使ったり、焦げなどもこまめに落としていると、ずっと使えるのは嬉しいですね。
では、内側のホーローが剥がれたら使えない?ということですが、そんなことはありません。
ホーローが剥がれてしまうと、鉄の部分が出てしまいますが、体に害はないので、そのまま使い続けて大丈夫です。
ただし、鉄の部分は錆びやすいので、こまめに水分を拭いたりと、より気を付ける必要があります。
万が一錆びてしまっても、鉄サビは人体に影響はありません。
これらのことはルクルーゼのホームページにも記載がありますので、気になる方はチェックしてみてくださいね。
また、メーカーによっては、表面が剥がれてしまった場合に修理(有料)してくれることもあるようなので、購入前にチェックするのも良いかもしれません。
長く使えるホーロー鍋ですが、高いところから落としてしまうなどして、中の鉄部分にまでヒビが入ってしまったら、危険なので捨てるようにしてくださいね。
まとめ
お値段の張るしっかりした作りのものから、お手頃価格の軽いミルクウォーマーなど様々あるホーロー鍋。
気に入って買ったそんなホーロー鍋は大切に長く使いたいものですね。
知らずにやったら傷つけてしまった…なんてことがないように、ぜひ今回ご紹介したことをお役立ていただけたら幸いです♪
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