真っ白で甘い白砂糖に対し、カラメル色でコクのある味わいをもつ「きび砂糖」
精製途中の糖液を煮詰めて作られるため、てんさい糖や三温糖よりも味わい深く、黒糖よりもスッキリとした味わいを楽しめます。
また、普段の上白糖やグラニュー糖では摂取しにくいミネラル分を補う役割も期待できます。
この記事では、きび砂糖の特徴や安全性について、他の砂糖と比較しながら詳しく解説します!
きび砂糖の具体的な活用方法や、おすすめ商品についても紹介しますので、ぜひ参考にしてくださいね♪
きび砂糖とはについて解説します!
きび砂糖とは、さとうきびから精製されている砂糖の一種です。
一般的に使用されている上白糖やグラニュー糖に比べ、茶色っぽい見た目をしています。
ほかの砂糖には無い、コクのある独特な味わいで、煮物やお菓子に入れて風味をアップさせるのに使われることが多いです。
白砂糖ときび砂糖は何が違う?
もっとも代表的な砂糖とも言える白砂糖(上白糖、グラニュー糖)ときび砂糖との違いは、精製方法にあります。
さとうきびから糖液を搾りとり、ろ過をする工程で違いが生じます。
- 白砂糖:糖液を不純物が無くなるまで繰り返しろ過し結晶として取り出す
- きび砂糖:精製途中の糖液を煮詰めて作る
真っ白な砂糖に対し、きび砂糖が薄茶色なのは、精製途中で煮詰めることでカラメルの色がつくから。
きび砂糖は完全にろ過しきっている訳ではないので、さとうきびの風味やミネラルが白砂糖よりも多く含まれるのです。
こちらのきび砂糖は、今回問い合わせた日新製糖のきび砂糖です。
きび砂糖は危険?農薬は大丈夫か解説します!
「不純物が取り除かれた白砂糖と、精製途中のきび砂糖」
このように聞くと、「きび砂糖には不純物があるってこと?」と不安になるかもしれませんね。
しかし、ここで言う「不純物」とはミネラルや旨味成分など「糖の甘味以外の成分」を指す言葉であり、決して不純な成分が残っているという意味ではありません。
むしろ、きび砂糖にはカリウムやカルシウム、マグネシウムなど、上白糖には数mgしか含まれていない栄養がたっぷり含まれています。
また、カップ印のきび砂糖で有名な日新製糖株式会社お客様相談室に問い合わせてところ「日新製糖では農薬が残っている原料の使用はしていないので、残留農薬の心配はないとお返事をいただきました。
加えて残留農薬に関する検査は、分析を行い、制度に基づき国が定める安全基準を満たしている事を確認しているとのことでした。
ですのできび砂糖は決して危険な食材ではなく、通常の砂糖と同じように使って問題ありません。
きび砂糖は赤ちゃんに使用しても大丈夫?
きび砂糖にはボツリヌス菌がいて乳幼児には良くないのでは?と気になるとことですね。
カップ印の日清製糖の公式HPを確認すると、加熱処理をしているので、ボツリヌス菌は確実に死滅し、ボツリヌス毒素も完全に無毒化されるため、乳幼児でも使用できると書いてありました。
また、定期的な製品検査でボツリヌス菌を検出したことはないとの事でした。
きび砂糖とてんさい糖、三温糖等の違い。砂糖はどれがいいのか紹介
砂糖には白砂糖のほかにも、三温糖、てんさい糖など様々な種類があり、砂糖はどれがいいのか悩むところですね。
砂糖のほとんどはサトウキビまたはてんさい(甜菜)のどちらからも精製できますが、てんさいのみを原料としているのがてんさい糖です。
三温糖はきび砂糖とよく似ていますが、三温糖は完全に精製された糖液を煮詰めて作っているため、きび砂糖よりも純度が高いです。
それぞれの砂糖の比較を表にまとめたのでご紹介します。
きび砂糖 | てんさい糖 | 三温糖 | |
原材料 | サトウキビ | てんさい | サトウキビ or てんさい |
精製 方法 | 精製途中の 糖液を 煮詰める | 精製後の 糖液を 乾燥 | 精製後の 糖液を 煮詰める |
精製度 | 低 | 低 | 中 |
カロリー (大さじ1 あたり) | 36kcal | 35kcal | 34kcal |
GI値 | 100 | 65 | 108 |
また、てんさいを原材料としているてんさい糖は、オリゴ糖を含みゆっくりと消化されるため、血糖値を上昇させるGI値が低めです。
ちなみに、いずれの砂糖も白砂糖より手間のかかる精製法のため、通常の砂糖より値段が少し高めという共通点があります。
きび砂糖の匂いは?
実際にきび砂糖の匂いを書いてみましたが、香ばしいい匂いがするとかはなく無臭です。
なので、クセが無いので料理にも合わせやすいお砂糖ですね♪
きび砂糖は何に使うのか?カラメルの作り方のレシピもご紹介!
きび砂糖はうすいカラメル色で、独特のうまみを含んでいるため
- コクを出す
- 照りをつける、色を濃くする
- 風味をつける、臭みを消す
などなど、料理のサポート役として活用されることが多いです。
たとえば肉や魚の臭みを消したり、調味料の味が出やすい煮物に使われたり。
甘さに深い味わいがプラスされるため、お菓子作りやスイーツに使用されることもあるようです。
きび砂糖のカラメルの作り方
砂糖と水だけで簡単にスイーツのアクセントができあがる、カラメルソース。
きび砂糖でカラメルを作ったら、味わい深くて美味しいおやつができそうですよね♪
きび砂糖を使ったカラメルの作り方を、簡単にご紹介しておきます。
きび砂糖と水の割合は「きび砂糖:水=3:2」です。
きび砂糖と水を耐熱容器に入れる。あぶくがたつので深めの容器に
レンジ600Wで1分~様子を見ながらレンジ…小さなあぶくから大きなあぶくになったら完成
参考:cookpad 「簡単!きび砂糖deカラメルソース」
ここに卵と牛乳があれば、きび砂糖で作った美味しいプリンになりますね。
家にきび砂糖がある人は、ぜひ試してみてくださいね♪
きび砂糖の代用ははちみつ、グラニュー糖でもOKか解説します!
先ほども軽く紹介したように、きび砂糖は精製過程が多いので、通常の砂糖よりもお値段がやや高めです。
砂糖は毎日使う調味料ですから、はちみつやグラニュー糖で代用できないか?と検討したくなるかもしれません。
しかし結論から言うと、きび砂糖をグラニュー糖で代用するのはあまりおすすめできません。
というのも、グラニュー糖は不純物が取り除かれるまで繰り返し精製された白砂糖に分類され、スッキリとした味わいを特徴としています。
そのため濃厚でコクのある風味のきび砂糖をグラニュー糖で代用すると、かなり異なった味に仕上がることに。
精製方法と味がかなり異なっているので、同じ砂糖でもきび砂糖とグラニュー糖は別物として使い分ける方が良いでしょう。
きび砂糖ははちみつで代用できる?
一方で、はちみつはきび砂糖の代用におすすめできます。
きび砂糖は上白糖よりも甘さが控えめで、コクのある味わいが特徴。
それを踏まえると、上品な甘さで特有の風味があるはちみつは、きび砂糖に似た仕上がりになると言えます。
きび砂糖を切らしてしまったときは、上白糖やグラニュー糖よりも、はちみつを使うことをおすすめします。
きび砂糖のおすすめを紹介します!
最近はなるべく自然のものを取り入れるオーガニック志向が流行っており、きび砂糖を製造するメーカーも増え続けています。
製造社によって特徴は異なりますが、中でもおすすめは日新製糖株式会社の「カップ印 きび砂糖」です。
昭和50年代後半に発売されて以降、売り上げを右肩上がりに伸ばし続けているロングセラー商品で、通販サイトでも多くのレビュー数を獲得しています。
液糖をろ過しすぎず、ミネラル分とコクのバランスを追求したバランスの良い味わいが特徴です。
人気商品のため、全国のスーパーのほか通販サイトでも購入できますよ♪
まとめ
以上、きび砂糖の特徴や他の砂糖との違いをご紹介しました!
- きび砂糖はサトウキビから作られる薄茶色の砂糖で、精製途中の糖液を煮詰めて作られている
- ミネラルや旨味成分をたっぷりと含んでおり、通常の白砂糖と安全性は変わらない
- てんさい糖とは原材料、三温糖とは精製度が異なる
- きび砂糖はコクや深みのある味わいで、煮物やお菓子作りに使われることが多い
調味料の素材を重視したい人や、料理の味にアクセントを加えたい人にピッタリですね!
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